英雄
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雑記
人生で、心の底から感謝し、敬意を表せる人物に出会えることは稀有なことだと思う。少し大仰かも知れないけど、英雄と言ってもいい。もちろん自分にとって。英雄と呼べる人がいる人は、親や恩師や伴侶を挙げる人が多いだろうけど、僕はある友人を挙げる。
僕がうだつのあがらないバイトをしつつ、フリーでデザインの仕事を請け負ってその場しのぎの稼ぎしか得ていなかった頃、高校時代の仲間の一人から結婚すると報告された。そして、「プロフィールビデオって作れる?」と話を持ちかけられた。
数年前から映像の勉強とHTMLは勉強していたのだけれど、彼には言っていなかったはずで知る由もない。ただ僕がパソコンに詳しいという理由だけで頼んできたのだろう。なかなか適当な男である。
その依頼が、全ての始まりだった。
プロフィールビデオは親類知人の結婚式で何度か見たことあるし、映像も作れないわけではない。でも映像の仕事をやったことがないという懸念が僕を躊躇させた。大事な友人の結婚式だ、「できなかった」では済まない。一瞬悩んだけど、懸念より「やってみたい」という気持ちが上回ったので承諾した。
その夫婦のプロフィールビデオは、三人で作ったといった方が正しいかもしれない。三人で話し合って、練りに練って作ったプロフィールビデオだ。その当時は、技術も未熟で粗もあったけど、僕にとってはこの上ない思い出のプロフィールビデオとなった。
ちょうどプロフィールビデオがほぼ完成した頃、その友人が「これ売れるよ」と言い出してきた。さすがに生業にしようと思って作ったわけじゃなく、自信もなかった。
実はその頃、結婚式のウェルカムボードとペーパーアイテムを作る事業の計画をしていて(実際に、彼らの似顔絵を描きペーパーアイテムも作らさせてもらった)、初めはプロフィールビデオ制作など、まったくその気はなかった。
でも、彼は僕にお世辞を言うような人間ではなく、フェアな視点で評価してくれてると感じ、奥さんも一緒に背中を押してくれた。
肝を据えたのはこの時点だった。
そして、紆余曲折を経て、今に至る。
彼らがいなきゃ、今の僕はない。感謝しても感謝しきれない存在で、まさに僕の人生の英雄と呼べる。人の一生を左右し、生き方を変えるなんてそうそうできることではない。そんな人物に会えることも稀なことだ。これからも絶対に足を向けて寝れない。
本当にありがとう。
※ 許可をいただいたので掲載させてもらいます!
オマケ → 似顔絵
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