学ぶということ

甥っこと姪っこが楽しそうに「ひらがな」の勉強をしていた。なんでも自主的に「勉強したい！」と言ってくるのだそうだ。４歳と５歳の幼な子が一丁前に。何か覚えることに喜びを感じるようになったのだろう。物事を理解するって単純に面白いからね。今、彼らは理解した時にカタルシスとか感じているんだろうな。

考えてみれば、僕も昔はそうだった。気まぐれで、褒められたくてという邪な考えもあっただろうけど、純粋に学ぶことが楽しかった時期はある。もともと僕は、みなさんと違って勉強の嫌いな人間でしたが、小学校、中学校、高校と(それぞれ一瞬だけれど)学ぶことが面白く感じたことがあった。でも、やっぱり基本的には勉強は嫌い。

それとは別に、学校というものから卒業してから数年後に突然「学びたい」という意識がたまに芽生える。一般的にいわれる「知識欲」というものだろうか。

性格上「人から教わる」という行為が苦手な僕の基本スタンスは独学だった。そんな僕の知識源はインターネットと書籍。パソコンの基礎からデザイン、映像、HTML言語、事業経営に至るまで人から教わったことがない。人から教わったとしてもほとんど残らない。よほど意識して覚えようとしないと絶対に知識として蓄積されない。自分が学びたい、面白いと感じないと覚えられないんだろう。たぶん人間ってそういう風にできている。

今ちょうどコクシネロのスマートフォンサイトを準備しているんですが、それも僕の手作りでやっております。PCのサイト作りとほとんど変わらないけれど、最先端のHTML5+CSS3という言語を駆使して作っておりまして、まだ覚えることがたくさん残っております。でも、覚えていくことが面白い。パチッパチッととめどなくジグソーパズルのピースがはまっていく感じ。あれ、気持ちいいよね。そういうことから「理解するということは面白い」と思い出させてくれる。あ、今でも嫌いなことや興味のないことはまったく覚えませんけどね(笑)

僕ら大人が、ひらがなや算数の基礎を覚えているのは、簡単だから・使う機会が多いからというだけの理由だけではなく、楽しく学んだからじゃないかなっと思いましたとさ。