価値観
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雑記
人の価値観はさまざまだ。育ってきた環境、おかれている状況、想いによって千差万別。厄介なものであり、面白いものであり、大事なものであると僕は思う。
価値観は操作できる。例えば、話は戦国時代までに遡ると織田信長がそれをした人物だ。
当時の戦などの恩賞は金または、戦で切り取った敵の土地を家臣に分け与えていた。しかし、もともと日本は領土が狭い。土地はなくなる。金も湯水のように湧き出てくるものでもない。
そこで織田信長は「物」の価値を上げることで、恩賞とした。その「物」とは…
「茶道具」
織田信長は、茶道を政治にもちこみ、茶会を許可制にして、茶器などの出来の良いものを”名物”、さらに良いものを”大名物”としてランク付けし箔をつけた。そうして、茶道を尊いものと認知させた。結果、茶碗、釜、茶器、茶杓にいたるまで、金にするとべらぼうな値段がつくほどの価値となった。
実際どれだけの価値をもったのか?
例えば、織田信長が武田家を滅ぼした時に活躍した家臣・滝川一益という武将は、関東官領職という役職と、上野一国(現在の群馬県とほぼ同じ)と信濃二州(現在の長野県の一部)を拝領した。だが、滝川一益はそんな役職や土地の支配権よりも、たった一つの珠光小茄子と呼ばれる茶器を所望したという。
茶会に関しても、織田信長の家臣で開催を許可されたのは、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)や明智光秀ら僅か数名の重臣だけで、羽柴秀吉は信長亡きあとに許可されたことを思い出し涙したという。
価値観は、その人が生きる道の道標となる。何かを取捨選択したり、進むべき道を選択する時には必ずといっていいほど価値観が干渉してくる。つまり、ものごとの優先順位を決める材料だ。自分の価値観を認知すると、優先順位を明確がなり、進むべき道を歩むとき確固たる決意をもって進める。
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