歌がうまいということ
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雑記
最近、TVをつけると歌番組がやっていることが多い。あまり興味がないからすぐにチャンネルを変えるのだけれど。
新聞を見ても歌番組が多いなあって感じる。特に2時間とかの特番モノが多い。加えてお笑い芸人などの歌手じゃない人が歌を歌う番組が目につく。他人のカラオケ大会見て面白いのかなあといつも思う。歌がうまい芸能人を集めるだけで番組できちゃうんだから良いご時世なのかもしれない。
その”歌がうまい”という基準に疑問をもつ。
「高い音が出れば歌がうまい」…みたいな風潮。なんだかなあって感じです。それって歌がうまいっていうの?もちろん音域が広い方がいいに決まってるけど、低い部分を安定して歌うことも難しいし、低音部を綺麗に歌い上げることで心に響くこともある。
高い声(キー)がでるということは、歌がうまくうたうための一つの要素でしかない。それが無いからといって歌が下手とはならないし、あるだけでうまいともならないはず。他にも、「のどの開き方」「空気の混ぜ方」「リズムの立て方」「強弱」などの要素があって、それらを総合して歌の「表現力」となるのではないか。
小室哲哉プロデュースの曲が音楽シーンを賑わせていた1990年代中盤くらいから「高い音が出れば歌がうまい」という風潮が蔓延した。小室哲哉も「高い(キーの)曲の方が売れる」と分かっていて曲を作っていたとかいないとか。
別にしっかり安定して高音が出ていれば問題ないと思うけど、無理して苦しそうな声になるならキーを下げた方が良いんじゃないだろうか。CDではよく聞こえてもライヴになったら聴けたもんじゃないとか歌手にとっては沽券にかかわる問題でしょう。
歌がうまい女性、いわゆる「歌姫(ディーヴァ)」は今や高音が出せる人の代名詞になっている気がする。僕の中で、日本の歌姫といえば美空ひばり。美空ひばりは低音で”聴かせる”ことのできた歌い手。美空ひばりの曲で高音を無理して歌った歌はひとつも存在しない。それでもいまなおその歌声で人を泣かせることができ、数々の名曲を多くの人の心に残している。
現在、歌がうまく、名曲を人々の心に残してる歌手がどれくらいいるだろうか。歌がうまいということは、心に響くこということ。決して高い声が出ることが全てじゃない。
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